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■荒川アンダーザブリッジ感想 「13 BRIDGE」(最終回)/アニメ

「もっと、思い出を作ろう」(ニノ)

父親との対決という最大の危機を前回で回避して、1期最終回をどう締め括るのかと思っていたら、何気ないいつもながらの荒川の日常で終えるという憎いエピソードであった。ただ、この台詞を言うのがニノっていうのがちょっとミスしているかなあ。やっぱここは、河童であって欲しかった。真に荒川を愛しているのは村長の河童であるのは間違いないし、河童で締めてこそこの最終話が決まっていたというのに。形骸化している恋人設定のニノを無理矢理使うのはちょっと勿体無かったかもなあ。事実上、河童が主人公と言ってもいい。いや、河童=荒川アンダーザブリッジと断言しても、社会的に問題ないだろう。

これは僕が河童信者だからというワケではなく、物語を最後まで牽引してくれたのは河童に他ならなかったのは事実だろう。だからこそ、もう少し最後は河童への労いといいますかね、河童を持ち上げて欲しいってのがあるんですよ。いやホント、この作品をちゃんと読み解きながら視聴していた人には河童が如何に重要な存在であったのかは理解/納得しているんだし、ニノという分かりやすい男女関係構築者のそれっぽい台詞で纏めるのではなく、最重要キャラである河童をそこに据えても問題無かったんじゃないかと。視聴者はそんなに馬鹿じゃないので、そこで河童を出しても唐突感を抱いたりしませんから。

13回の放送を終えて、最終的にこの作品のテーマを語るなら、「人は変われる/成れる」という辺りに落ち着くだろうか。着ぐるみを着るコトで完全に河童になっている「河童」こそがやはり主題ど真ん中だったと、再確認した。

では、総括に入る。

キミは諦めていないだろうか。夢を叶えるなんて無理、自分には自分の分相応の役割りが宛がわれている、それを遂行していればいい、そんな風に、キミは諦めていないだろうか。なりたい自分になっているだろうか。歯車になる必要はない。
当作品において河童が、上っ面の台詞ではなく、その行動で諦めないコトの大切さを視聴者に伝えてくれた。河童になる。未知が失われつつある現代においてこれは困難な話だと思うが、あえてそれを達成しているってのを描くコトで、諦めないコトの重要さと、諦めなければ大抵のコトは成し得るというのを、観る者全てに伝えていた作品だった。そうだ。河童になるのに比べたら、殆どの夢なんて実現可能の範疇じゃないか。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「12 BRIDGE」/アニメ

「あいつがお腹一杯になると、私もお腹一杯になったみたいに感じるんだ」(ニノ)

流石にこの台詞が流れたシーンでは、感極まり、立ち上がって号泣してしまった。窓を開けて絶叫レベルの号泣をしてしまった。

リクの父とニノの邂逅、リクの父はニノを知っているがニノは相手が誰なのか知らない。しかしそれでもニノはニノらしさを貫き、そして僅かではあるがリクパパの心に響かせる台詞を発する。流石に泣いた。この感動を誰かに伝えたい、誰でもいいから伝えたい、そう思って受話器を取り、ランダムに110とボタンを押して、電話に出た相手に、ひたすら言葉にならない嗚咽交じりの声で、感動を伝えようと、ただ号泣した。し続けた。それが6時間前の話で、ついさっきようやく釈放された。

リクの力は無関係で、パパの河川敷工事プロジェクトは頓挫したんだが、どうやら本当に河童が何かしたっぽい。いや…河童が河童がとこれまで書いてたけど、本当に河童の威で解決されると引くんですけど。ボケ殺し食らったようで居心地悪いんですけど。一番遠いトコロ捏ねくり回していたつもりなのにこんな収斂されるとキツいんですけど。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「11 BRIDGE」/アニメ

「そう言えば、昨日から見ねえな」(星)

村長、河川敷の危機なのに姿が見えず。どうやら、フラグが立ったようだ。リクは充分に頑張っているけど、もしかしたら現段階では父には勝てないかも知れない。その時の保険としての村長。そのフラグスタンディングがさり気無く描かれているのを見逃すなかれ。

河川敷がピンチという状況で、ラスボスともいうべきリクの父と対決を控え、住人それぞれが持ち味を活かして協力し合うという展開になっている。リクの会社の秘書も巻き込み、物語はクライマックスと言っても問題ないだろう。これまでこの番組を見続けてきた人には説明するまでもないが、最後の決戦の見どころは、リクの父親VS河童になるのは間違いない。全てのティザーシルエットが捲られる瞬間は近い。あくまでも妖怪を通してきた河童だが、その決戦では流石にその真実の姿を見せるであろうコトまでは予測可能だ。しかし、その真実の姿というのがどのようなものまでかは未だティザーと言っていいだろう。

前回の段階では、僕は河童を愛の在り方と語ったが、これは撤回したい。河童とは何か。今なら分かる。人間の在り方だろう。断言してもいい。あえて妖怪の河童を、人間とは何かを問う材料にしている構成に、驚愕を禁じえない。クライマックスで号泣する覚悟は出来ている。枯れるまで、泣かさせてもらおうではないか。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「10 BRIDGE」/アニメ

「でも、それなのに、どうしてこいつの言葉が、こんなに心強いんだろうか。悔しいことに、何か落ち着いてきた」(リクルート)

河童がいよいよ村長としての本領を発揮し始める。前半部分では、シスターを筆頭に河川敷住人に何故か慕われている図が描かれていて、そしてリクルートもその理由を理解し始める。

河童は何を象徴しているのかがこの作品を観ていく上で最も重要であるが、今回何となく分かりかけてきた。河童とは何なのか。「愛の在り様」だろう。誰よりも河川敷を愛していると称されている河童が、ラストでは上流に移動すればいいんじゃないぐらいの軽そうな言葉を発する。執着の無さを表していそうだが、河川敷の発展を思うならば自分(達)はそこに居なくても構わないという、退く愛の形が込められている。

そしてそのカウンターとして離れたくないとシャウトするニノの図で今回は終了。惜しみなく与え続ける愛と、己のエゴを貫く愛の対決が次回いよいよ描かれるようで、答えが出し難い普遍的難問にこの作品はどういう落しどころを用意しているのか楽しみだ。

■荒川アンダーザブリッジ感想 「9 BRIDGE」/アニメ

「お月さんってのはな、太陽のお陰で光ってられる星よ」(星)

かつてオリコン一位を獲得していた程の存在であった星も、その実敏腕プロデューサーに言われるがままに動いていただけに過ぎなかった。星、そんな自分に嫌気がさしていて荒れていた切ない過去が判明。プロデューサーを太陽に比し、己の力で輝けない自棄から月のマスクを装着し河川敷でオリジナルの歌を歌っていた時に、ニノと出会い、そして彼女の言葉で自ら輝く「星」となった。星のアイデンティティが確立した経緯が描かれた重要な回だったと言える。まだ未視聴な人に警告しておくけど、号泣注意。

以前も思ったけど、こういうのを見せられると、バンドやりたいなーという気持ちが沸き起こる。今期でバンド活動誘発力が高い作品は「けいおん!!」辺りだとは思うんだけど、自分としてはこの作品のほうに軍配が上がるかなあ。ちょっとこう、絵空事ではないリアルさがあるんだよね。

後半はそんな感じの話だったんだけど、前半も実に深かった。ステラのシスターへの愛、そしてマリアというライバルとの折り合いが、ギャグとしてオブラートに包み込まれつつも真摯に描かれていた。今回は河童抜きでも上質な内容で満たされていた回だったと言っても過言ではないだろう。もしまだ未視聴な人がいたら、全編、鳥肌注意。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「8 BRIDGE」/アニメ

「これからは自分の為だけに生きられるぞ。人間は、独りの時が一番強い」(市ノ宮行)

会社の人が河川敷生活をしているリクを発見して、まあ何だかんだで変化しているリクを肯定的に受け止める話であった。少年期リクのこの台詞を10年来引っかかりに感じてきた秘書も、本当はこのような喜怒哀楽に満ちたリクを求めていた的な、まあよくある感じの着地。が、その後のスライドショーでは本当にただの変質者みたいになってて容赦が無い。それじゃマジでホモみたいじゃん。そんな話じゃなかったでしょ。

リクとしては誤魔化し切るコトも可能だったろうが、素の自分を見られるというのは良かったんだろうし、その引き金になったのは恐らく河童であろう。河童の動向が余りにも怪しくて秘書たちは結果リクの現状の姿に辿り着けた。河童は確信犯的に良い方向に人間関係を掻き乱しており、村長としての器がさり気無く表現されている。

星は今後ずっとヒトデとして生きていくのだろうか。この作品はその辺の設定が何気に持続されるから可能性はある。ヒトデのほうがいいよ。作品が違えば生き霊ヒロインに好かれる。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「7 BRIDGE」/アニメ

「あれ? 常識って、何だ?」(リクルート)

遂にリクの常識が揺らぐ。前半では教師としての仕事を得たものの、あまりに天衣無縫な鉄仮面兄弟に『常識から教えなければならないのか』と首を垂れるギャグが展開されたが、常識の意味合いがシリアスに裏返る後半パート、という絶妙な構成。そしてリクにそれを気付かせたのは、直接的にはピーコの言葉だがピーコにその言葉を引き出させたのは河童という部分がやはりキモか。この作品の中心にあるのは河童というのを改めて実感した回。

河童に関しては、皿の左右の回転によって髪が伸びたり縮んだりするという新たな事実も判明。この設定は自分は無学故に知らなかったが、恐らく民俗学に基づいているものだろう。自分の知っている範囲での河童論をするなら、河童の左右の腕はカカシ的に横一本の棒というイメージで、右腕を引っ込めたら左腕が伸びる、というものがある。それと類似した法則が頭髪にも適応されていると考えれば実に自然だ。

今回の河童は他にも尻子玉を求めているシーンあり。この尻子玉というのも、あやふやな表現で逃げるのではなく作中で明確に解が描かれている。それはつまり、「汗」。今回は何かと汗の描写が目についた回だったんだが、それが尻子玉だと考えれば必然の記号/メッセージだったと言っても問題ないだろう。尻子玉とは一体何なんだろうかというコトに関しては諸説あるだろうが、汗という作り手の解釈は奇抜で尚且つ説得力のある答えになっている。尻子玉を抜かれた人間はどうなるのか。死ぬだろう。死んだ人間は汗という生/感情を失う。尻子玉=汗というのは一見エキセントリックな解釈に思えて、実はそれこそが唯一無二の答えなんじゃないだろうか。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「6 BRIDGE」/アニメ

「その後、星の新曲『負け犬の遠吠え』は半年に渡り、河川敷で流行った、とさ」(リクルート)

バンドやろうかな。

自分のみならず、多くの視聴者が今回そう感じたんじゃないかな。

それ程までにリクと星の対決は手に汗握る展開だったし、勝者も敗者も関係無しで熱かった。最初は「あー、またこの手のライブネタね、ハルヒ以降アニメ界隈で流行ってるこのネタね」と油断していたんだけど、桁違いの神作画&神演出に本気で心を持っていかれたな。僕と同じように、このシーンでバンドやりたいと思った人、お手数ですがメール下さい。ガチでアクセス禁止にしますので。

河童の何気ない一言で、リクはこの河川敷での自分のポジションを「先生」だと見出す。これは流石に河童が憎い。ギャグに包めてさり気無く、そしてヒロインと同じ主張をしている時点で河童の立ち位置もまた視聴者にワイルドカードたらしめるってのが実に憎いな。村長というのが納得出来る演出だった。エンディング曲後のピーコとの絡みもまた憎い。村長に納まっているだけあるわ。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「5 BRIDGE」/アニメ

「ピーマンだって好きで苦くなったんじゃないのよ!」(ピーコ)

異なる存在の理解がやはり主題か。リクは生い立ちや主義はともかく、視聴者に近い常識人として描かれているが、実は偏狭な物の見方しか出来ないキャラクターになっている。それだけに、自分の嗜好のみに準じたピーマンへの浅墓な心無い発言をうっかりしてしまう。ピーマンとの対話は不可能だが、ピーコというキャラクターを通してピーマンの在り様を理解し、それをリクが受け入れる時がきたら、恐らく物語のテーマは昇華されると言っていいだろう。キーを握るのは、勘レベルで無根拠に予想するなら、河童か。

オープニングが変更。新キャラマリアの毒舌ソング。シスターをひたすらに弄り倒すマリアのキャラは、河童への歪んだ愛情表現だろうか。シスターばかり注目しているように演じるコトで、河童のジェラシーを煽りたい。そして、恐らく河童はそんなマリアの乙女心を全て見透かしているんじゃないかな。

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■荒川アンダーザブリッジ感想 「4 BRIDGE」/アニメ

「何だステラ。早速タイマンか」(シスター)

絵面からして他の連中とは異なる幼女キャラが登場。裏で極悪というタイプなので、ほのぼの脱力世界観でもシビアなカンフルになり兼ねない危うさを秘めている。リクがギャグを通り越した酷い虐めに合いそうで心配だ。

河童がステラから一目散に逃げ出したのは、子供の面倒見るのは大変と察して逃げたのではなく、ステラの本性を見抜いて逃げたのでもなく、別の意味がありそうだ。具体的には、ステラの実の父親なんじゃないかと。そこまでは大半の視聴者も予想するだろうからもう少し踏み込んだコトを書くなら、河童とマリアの間に生まれたのがステラ、となる。今回は前半部分でリクルートとニノのデートを通して、異性/異星間の交遊を描いた。後半でその題材をリフレインしている/河童と人間の間の関係を匂わせていると考えるのが妥当だろう。

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