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■板垣恵介「範馬刃牙」34巻/少年チャンピオンコミックス



ピクル、全く連載の引き伸ばしに貢献出来ず。そんなトコロから始まる34巻。

●引き金勝負
トリガー対決は勇次郎の勝ち。意識の0.5秒前、その更に0.5秒前、じゃあまたその先の0.5秒前、という具合に千日手的な無限ループを語る勇次郎。ん、よく分からんが、折角の刃牙特有のアドバンテージかと思った要素がこうもあっさり覆されてショックだ。まあ、勇次郎はこういうコトよくやるからな。この巻でも、幼年期編同様、回し蹴りをカウンター回し蹴りで返したり。

●カウントダウンVS抜拳
改めて引き金対決しようぜー的な提案をしたのに、いつの間にか勇次郎がカウントダウンしたら攻撃するよという話に。この辺はなあ、オリバVSゲバル序盤で勝手なルールを設けて盛り上がってるつもりの二人に駄目出ししたマリア気分になりながら読んでいたのは否めない。

勇次郎はカウントダウン完了後に茶番めいたノロノロした攻撃を放ち、刃牙は逆に即効の抜刀をかます。ノロノロ攻撃が接着した瞬間、一転して過激な攻撃を放とうとする勇次郎に、刃牙が仕掛けるのは虎王。

このシーン、トロい勇次郎には郭海皇の攻めのシャオリー臭がする一方で、抜刀刃牙には龍書文臭を感じる。何かこう、お互いに持ち味逆なんじゃないのかな感がある。

●虎王
勇次郎の攻撃が決まるのかと思いきや、刃牙が虎王を決める。虎王。これは幼年期編ラストで地下闘技場戦士最低ランクであった加納秀明を仕留めた技(当時は虎王という名は出なかったが)。刃牙にとっては裏格闘界へ突入した初心の技に過ぎない。しかしそれがこうしてラスボスに決まるってのは中々に高揚する展開である。この戦い、これまでの刃牙史全てが投入されるんだろうなと。

●寝技無効化
虎王を決められた勇次郎がそこから脱出した方法は、コンクリートの地面を刳り貫いての攻撃。ゼリーの上で戦ってるんじゃあ、グラインドは意味を成さないという解説。これもまた、グレーシー柔術の優位性/面白みのない強みへのカウンターたる答えになっていて面白い。ボクシングでコーナーに追い詰める/バーリトゥードで相手に馬乗りになる、これらはもうそれ以上後退して逃げ道を確保する行為を奪っているが故に強い。しかし、そんな物理的な可動範囲の剥奪すら勇次郎にとっては無意味。

●鬼哭拳
来ました来ました。ヒッティングマッスルを極限化して背中に鬼の貌を出す(ここまでは刃牙も可能、古武術でも記録アリ)。そして更に、それを泣かせる(これは現時点では勇次郎のみ)。その状況下から放たれる、とにかく力任せのぶん殴り攻撃がついぞ放たれる。便宜上鬼哭拳と称してみたが、正式名称は不明。力任せのぶん殴りとしか言いようが無い攻撃。

過去、愚地独歩を死に追いやった、余りの力みによって上半身が透けて見えるあの技が息子に放たれる。しかも連続2激。脱力否定派の勇次郎がマジ本領発揮。これまでの連載で、勇次郎が持つ唯一の限定技が炸裂して以下次巻。憎い。

勇次郎って、中国大擂台賽郭海皇戦での消力といい、独歩戦での琉球王家長男にのみ伝わる御殿手の公開といい、どんな格闘技もそつなくこなせるが、技術に拘泥する相手を茶化す意味合いとか馬鹿にして使っているケースばかり。本領は、力んでぶっ放つ攻撃に勝るものは無いという考えの人。そんな勇次郎が遂にその全力攻撃を放ったんだし、この最終決戦も折り返し地点には来てるだろ。

刃牙も他人の技をパクリまくっているんだが、こっちは「絆」という理由付けがなされている。同じ範馬のパクリ芸でも向かう先は正反対。勇次郎がこのまま勇次郎オリジナルに特化していって、一方で刃牙が仲間パワー(音速拳と剛体術の止揚とか)を繰り出していく展開になるのが熱いかなあ。

■押切蓮介「ハイスコアガール」1巻/ビッグガンガンコミックス



ゲームしか能が無い小学生・矢口ハルオ。万能のお嬢様・大野晶が、無能たる自分の唯一の憩いの場であるゲーセンに出没するのが面白くない。ハルオが独り相撲気味の独白で大野に張り合う、そんな話。

「ピコピコ少年」とは違ってフィクションな作品だが、そのエッセンスは「ピコピコ少年」と変わらず。ゲームが全てであった時分の自身のみみっちい心に響きまくる。

緒方恵美は自身が声優として演じた「エヴァンゲリオン」のシンジの影響で、「14歳時の記憶が二つある」と語っているが、この漫画を読むとそれに近い錯覚に陥る。「ああ、スト2が流行った頃、大野って女がいたな」と。いないよ。いたら良かったのに、いないよ。そんな感じで自分の記憶が心地よく書き換えられる郷愁感を堪能した。大野、元気かな。

「スト2」「ファイナルファイト」「スプラッターハウス」と実名で「あの頃」のアーケードゲームが登場し、これは卑怯なまでにノスタルジー。PCエンジンは関わってない自分だが、作者としては凄い存在だったんだろうなーというのは伝わってくるな。アーケードゲームをイデアとするなら、グラフィックがそれに肉薄しているPCエンジンはコンシューマの中でも分かりやすく凄い存在だったんだろう。メガドライブのCPUやら処理速度がどうだのってのは、一般人には伝わりにくい凄味だろうしな。

1巻と銘打っているが、これだけで完結していると考えてもいい。美しく纏まっている。大野が唯一過剰に発声するクライマックスをもって、トゥビーコンティニュードな中で物語は閉じる。実写でもアニメでも何でも構わないので映画化して欲しいとすら思った。6月発売の中学生編2巻が蛇足にならないか今から不安であり、しかしきっと面白いハズだと期待もしている。

■板垣恵介「範馬刃牙」31巻/少年チャンピオンコミックス



「皆の衆……お楽しみのところ お騒がせした」(範馬勇次郎)

この頃から皆の衆使い出したのか。皆の衆ってどうなのよと思ったが、皆さんだと勇次郎らしくないし、貴様らってのも紳士モードでは変だろうし、妥当な言い回しなのかな。

●ビルからダイブ
これ車無かったらどうなってたんだよという無謀な行為だが、150メートル以上の高さなら眼下の車一台の上への着地は可能、という自衛隊員の語りを交えて、この着地は狙ってやったものとしている。車に落下出来てもどうなのよという気にもなるが、奇跡的に生存した実例があるとして、なら範馬だったら奇跡どころか確実に生き残れるぐらいでスルー。

●鞭打合戦
刃牙は思いっきり痛がり、苦痛に耐え続けてきた過去の日々が一瞬で揺らぐ。勇次郎も痛いんだが全身に力を込めて痛みを散らしてやせ我慢。笑える絵になってる。勇次郎でも痛いのかよと思うが、痛覚が研ぎ澄まされてなきゃグラップラーとしてはよろしくないだろうからなあ。

●かつて犯した愚
敵がいないので自分で作る。でも我慢できなくて4年前に未完成の刃牙と戦ってしまった。ナレーションではあるが勇次郎の吐露と重なっているとして、愚と思っていたのか。そして、刃牙を自身の血を一番色濃く継いでいると評価しているのも明確に。ジャックが不憫だ。

●師匠ダッシュ
連載上は刃牙のマックス技となっている、初速が最高速度のゴキブリダッシュが炸裂。何度もリアルなゴキブリの絵を見せられるのはこの漫画ぐらい。

■荒木飛呂彦「ジョジョリオン」2巻/ジャンプコミックス



冒頭の作者の言葉によると、ジョジョリオンのリオンは福音からとったというのが判明。アントリオン(アリジゴク)のリオンだと思っていたのに、早くも2巻で否定された。

今回で気になったのは、吉良吉影の死体が発見され、謎主人公とDNAが一致、同一人物と判定が下ったという件になるかな。前シリーズ「スティールボールラン」で扱ったネタがネタであるため、平行宇宙から今の主人公が持ってこられて、この世界の吉良は死亡、主人公も弾けて死ぬ予定が記憶を失い睾丸だけ重複しちゃって生き延びた、みたいな風に思っちゃう。

あと、どうしてもここ数年のジョジョには乗り切れない自分がいるというのも痛感した。「ブリーチ」っぽいとすら思える。引っ張る程にはカタルシスを覚えない結末になるという。これは大長編で追い続けている作品としてはジョジョに限らず、バキもそうで、長期連載がもたらす弊害なのかなあ。失礼な物言いをするなら、作者が枯れつつある。荒木飛呂彦、昔からのファンで築いている実績に信頼を寄せている漫画家ではあるが、今の自分の嗜好とは既にすれ違っている感が強いのかも。またまた失礼な物言いになるが、手癖で描いているというか、原稿埋めているという気分にすらなってくる。

ワンピースといいナルトといい、連載漫画のテンポが昔ほどスムーズではなくなっている今の時代、それ相応のテンポに切り替えていると考えればイロイコは常に時代に合致したものを提供しているんだなーとも考えられるが、本心としてはそこまで好意的に付き合えないなあ。

■板垣恵介「範馬刃牙」30巻/少年チャンピオンコミックス



刃牙と勇次郎が接触。まずは刃牙宅で食事、そしてシティホテルで食事。

父親への畏怖は大抵の息子が抱いている(今日日のゆとり世代は知らないが)。思春期/反抗期としての振る舞い、それでいながらこれまで一方的に押さえつけられていたが故の恐怖がそこにはある。皿洗いを要求するのに内心物凄いビビりながらさり気無さを装うとしている刃牙の心理葛藤など、生々しい。

生々しいが、この辺りのエピソードが連載当時も今もギャグっぽく写るのは、母親殺されてその復讐で生きてきた刃牙が何をいまさらそんなレベルで葛藤してんだよ的なズレを感じずにはいられないから。物語のテンポを維持する為に、お約束的にスルーしていたような部分を、改めて掘り下げている感が強い。「SAGA」に近い、これまでのマクロに対してのミクロに立ち入る心理描写が、違和感を生む。違う漫画みたいな印象。

序盤の渋川との対談、子は親と対立する「権利」がある、そして自分はあの地上最強の生物の息子ですから、という辺りはこの漫画らしくて良い。俺はお前らと違って努力で得られない権利を持ってますから、という、少年漫画としてそれはどうなの的な考え方が良い。

「どげせん」で調子に乗っていた頃なのか、警備兵が首を高速で振るというのを第三者が振り返って語るセルフパロディネタがある。で、当事者の金光高にインタビューしたの誰だよ。何も足しになる情報引き出してないじゃないか。

■押切蓮介「ピコピコ少年TURBO」/太田出版



前作と何も変わらない、作者のゲームにまつわる過去エピソードがひたすらに描かれる自伝漫画。

続編というと落穂拾い的な捻出感を抱く作品も多いが、この「ピコピコ少年TURBO」に関しては引き伸ばし感など一切ない、純然たる続編、というか前作から濃度が一切衰えない延長戦な物語であった。

相変わらず、駄目過ぎるゲーム思春期が描かれ、物凄い共感出来る。愛すべきネガティブ。ミクロな心理/視点でのみみっちい精神の揺らぎが堪らない。

自分もかつてそのようにゲーセンにドハマっていたという事実が、投影に拍車をかける。この作者は曲がりなりにもこうして漫画家として生計を得る様になっているので、一応は安心できるが、未来への不安とそこからの逃避での娯楽拘泥ってのは、恥ずかしながら理解可能。このメンタルへの投影、福本作品よりも肉薄するわ。

当漫画、嵌る人はとことんハマるだろう。ゲーメストを幾度となく精読していたような人(自分です)なら。ゲームイコール青春で、ピンポイントで楔を打ち込まれた感じ。

あと、押切蓮介は過去を詳細に記憶し過ぎだろうとも思った。自分が同様に過去青春をエッセイ漫画にしろと言われたら、これ程のものは出せないだろう。

■板垣恵介「範馬刃牙」29巻/少年チャンピオンコミックス



今でこそ刃牙VS勇次郎のラストバトルに連載は突入しているが、この時点では色々と迷っていたんだろうなーという感想が出てくる。あれやこれや、ラストバトルに突入する前にもうちょい何かやっておこうか的な仕込みがなされている。が、どれもこれも今となっては不発に終わっているんだが、この辺はちゃんと決着を着けるんだろうか。

●烈ボクシング編
スモーキンジョーとの戦いが決着。烈ともあろう者が苦戦、烈の中では小細工を弄してのギリギリの勝利だったというオチ。真上からの攻撃には弱い/グローブの中で拳の握りを変えて人中狙い、等という、中国4000年ならではの技術をボクシング如きに使用しての辛うじての勝利。中国拳法とボクシング、どっちを立てたいのか作者の意図が分からないよ。

そしてボルト登場。オリンピック陸上での最速選手からボクシングに転向し、そのまま頂点に上り詰めたというキャラ。この漫画シリーズには、「ボクシングには蹴り技がない…………そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」という主人公バキの有名な台詞があるが、これは作者の感想そのものだろう。ユーリの頃には蹴りが無いからボクシングって不完全と、作者が本当に思っていたハズ。しかしその考えは前述のバキの台詞の通り、改めた。そんな作者のボクシング観をマックスにまで高められる、大地を蹴るコトに長けているキャラの登場である。ボクシング界における作中頂点という存在。いよいよ烈のボクシング編もクライマックスかというトコロで、このエピソードは中断中。

●光っちゃんへのマッチメーク
愚地独歩の路上戦のVTRを公開する栗谷川。三村雄稀なる犯罪予備軍を相手に、空手の禁じ手を炸裂させる独歩先生。喉仏ぶっちぎったり肋骨ひっこ抜いたりと、この技術の数々は天内戦で見せた技よりもえげつないんですけど。未公開の技をその辺の雑魚相手にとりあえず公開しましたという感じ。

そして、マッチメークがどうの言ってるので、すわ地下闘技場トーナメントまた開催か!?とワクワクしていたのにこのエピソードもまた中断中。いや中断中も何も、マッチメークってのがこのVTRのコトを意味していて、見せてハイ終了満足したでしょって可能性もあるけど。

●勇次郎
勇次郎は、ストライダムと独歩、それぞれとサシでトークをしている。ストライダムに対しては飯を作るのがどうだのという話で、別に作っても別にいいんじゃねーの的ノリで応対。独歩とのトークでは、息子に手も足も出ずに圧倒される夢を最近見ているという話をする。ストライダムのほうが勇次郎に幻想を抱いていそうなリアクションだな。よりによってあの範馬勇次郎が飯を作る!?とか、読者目線だよ。

●刃牙
光ちゃん、そして渋川とサシトーク。刃牙は自分が地上最強の男の息子であるコト/親子ってのを受け入れている。すっごい強い存在がたまたま自分の父親だった。恵まれていると。親子喧嘩という名目がそこに無条件で生まれるってのは恵まれているという考え。ラスボスに対する心構え、ここに定まった感じ。母親の仇でもあるが、無条件で戦える権利を持っているというのをギッチリ咀嚼している。

■福本伸行「賭博覇王伝零 ギャン鬼編」3巻/KCDX



ジュンコ戦決着。100枚ポーカーの勝負が決まる。

まあ零の勝利なワケなんだが、何から何まで意味不明なものを読まされた気分に陥った。色々と解説されてもカタルシス薄いよ。

僕がまあポーカー分かってないってのもあるんだが、カイジがマージャンやり出してそれを読んだとしても意味が分からないんだろうなあという感想。既存ゲームのルールを前提に、この勝負の中ではそれを上回る駆け引きが実はありました、という種明かしをされても、前提ゲームに通じていないとそのやり取りの妙技を理解出来ないのが問題。出来なかったよ。

第一部みたいに完全オリジナルのギャンブル来て欲しいなあ。読者の前知識に左右されない勝負なら、予想して楽しむのも出来るだろうに。と思っても、次巻予告を見るにまトランプっぽいんだが。しかもしつこく迫るジュンコ相手に。ちょっと続きに興味を持てない。むしろ巻末掲載の宣伝を見て、「無頼伝涯」(全4巻)の新装版が欲しくなったじゃないか。

■押切蓮介「ミスミソウ」(全3巻)/ぶんか社



東京から雪深い町に引越し、大津馬中学校に転校した野咲春花は、クラスメイトから壮絶なイジメを受けていた。中学校卒業までの残り2ヶ月間を必死に耐えようとするが、イジメは悪化していく。そして不登校を行ったある日、春花をいじめていたクラスメイト達が春花の家に乗り込んで春花の両親と妹に危害を加え、家に火を放つという事件が起こる。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落とす。

十分に後味の悪い作品のハズなのに、心が鈍磨している自分が原因なのか、サクッと読んでサクッと終了な読後感だった。今感想を書こうとして反芻している中で、ようやくヤな気分になれつつある。

主要キャラは5人前後いただろうか。誰も彼も負を抱えている。そして、それが救済されるコトなく、しかし確実に「結末」を迎える。読んでて、悪党が裁かれるカタルシスを抱けないのはどいつもこいつもそうなっても仕方ないなーという遣る瀬無い要素を抱えているからで、しかし連中の試みる解決方法もまた卑劣さ/ラクなやり方優先が故に共感し難い。共感し難いと書きつつ、読むタイミング次第では共感可能だったろうなーという。

イジメ等の問題に安易な解決を与えない、リアルな確執が最初から最後まで貫かれる。どいつもこいつも破滅へと向かうのを食い止められないままそのレールに乗ったまま運ばれてしまう。気持ちイイぐらいバッドエンドの嵐。

■板垣恵介「範馬刃牙」33巻/少年チャンピオンコミックス



●トリケラトプス拳
3部序盤で等身大カマキリと戦った刃牙だったが、そのリアルシャドーを一笑したのが勇次郎。そんな勇次郎相手に、刃牙としてはその究極系たる恐竜を召還する。勇次郎が理解していないであろう強みなので、これをぶつけるってのはある意味チャンスであった。しかしこれも全く通用しないオチ。恐竜相手でもちゃんと耐え得るリアクションを見せる。ていうかちゃんとリアルシャドーの威を感じられるんだ、勇次郎って。そ、それ以前に刃牙も何でトリケラトプスなんだよ。ピクル戦で見せた謎キメラ出せよ。

●象形拳
返礼として勇次郎が見せる象形拳は、範馬勇次郎拳。何の捻りもない、驚くほどに尺稼ぎ演出なんだけど、こういうのも勢いで納得しちゃうってのが凄い。OL水原理香、あんたこの漫画で一体何人目のタクシードライバーだ。

●意識のトリガー
オリバ戦で有効だった刃牙のアドバンテージが公開。トール・ノーレットランダーシュ「ユーザーイリュージョン 意識という幻想」を題材に、人間の反応の限界を描く。勇次郎も流石にこれには対応出来なかった。しかしダウンしつつもリカバリーの圧倒的早さで、結果対応出来たという形になっている。しかしこれは破られたコトにはなっていないので、まだ後半戦で決め手になる可能性がある技。

●強さの最小単位
強さとは何かという問いに、作者は我侭を押し通すコトという解答を出している。成長した息子を本人の意を無視してでも撫でるという、我侭な行為がここで描かれる。

●勇次郎の母親
外伝で出てきた勇次郎の母親が改めて登場。仏門に下っているものの、足組んでたりとどことなく奔放な尼になっているな。連載では既に勇次郎の父たる範馬雄一郎が登場しているんだが、見てくれ的に勇次郎は母親似なのかな。勇次郎に限らず範馬一族はどいつもこいつも外見的には母親似という印象があるけど。

●ピクル乱入
乱入即刃牙にディスられるという、数巻に渡って強敵として描かれていたキャラとは思えない扱いが熱い。「あーこの親子対決もまた水入り?」と思った読者に対してのカウンター行為なんだろうけど、登場してからの即効な邪魔だお前扱いは中々に切なくもある。

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プロフィール

Author:七瀬
小説・漫画・映画の感想、ゲームのちょっとした攻略やプレイ日記など。
連絡先:
onthelindenあっとまーくyahoo.co.jp

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