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■久保ミツロウ「3.3.7ビョーシ!!」1巻/講談社漫画文庫

夜の新宿、ホストクラブやキャバクラを扱っている作品。少年誌向けでそういう設定どうなのとは思うが、マガジンなので仕方ない。背伸びしたい年頃の少年読者に受けそうな気もするし。そして何よりも主人公がちゃんと少年漫画しているし。

応援団の主人公が、何かと大声で応援し、それを見た相手が感化されて改心(?)するワケであるが、こういう一見御都合主義に見えるシーンも最近はリアルに即しているのではないかと思うようになった。純粋、幼稚な人間が真正面からこんな行為に出ていると、現実に擦り切れた人でも「ああ、頑張ろうかな」という気になりそうではある。

主人公、問題を抱えている作中キャラの誰よりも経験値の低い格下であるが、汚れを知らないが故に、汚れを知った経験値的に上の連中だろうと、その馬鹿げて無知な姿を見ると、「何も知らずにいい気なもんだ」という怒りよりも、逆に勇気づけられるのではないか。そういう意味でも、設定が大人びた世界観だろうがこれは確かに少年漫画だろうなーと思う。

■橋本智広・三好智樹「中間管理録 トネガワ」(原作:萩原天晴・協力:福本伸行)4巻/ヤンマガKC



歯車の悲壮感を武器にしたギャグなので、本編の凄味がどんどん失われてしまうデメリットもある当トネガワ番外編であるが、もうこれでいい。本編で築いた資産を食い潰す感じになっているんだが、セルフパロディとして十二分に面白いので許せる。刃牙もそんな域に突入しているが、こっちのほうが上手く読者のニーズに応えていると感じる。

会長の影武者話が複数話に跨っていて、内容も面白かった。圧倒的酷似ってなんだよ。影武者教育もこれ会長それとなくディスってるでしょ。野に放つというやり方もまた杜撰で面白すぎる。

カイジ参加以前に行われていた限定ジャンケンの様子も描かれている。この面白さも本編ありきだよなあ。余裕をもってナチュラルに放っていたであろうあの名シーンとかも、実は入念な準備の元に行われていたという具合に、尽く茶化されている。

巻末には福本伸行による30ページ描き下ろしが収録されている。が、どうも切れが悪いというか詰め込み過ぎというか、折角のオリジナル降臨なのにあんま嬉しくなかったぞ。

■ゆでたまご「キン肉マン」56巻/ジャンプコミックス



シルバーマンVSサイコマン、決着。

殺したら相手が更に成長する可能性を奪ってしまうというのは、戦国時代の感覚に似ているな。シルバーマンは殺して終了というのを是としていない模様。生かしたら敵が強力になる脅威というよりも、ライバルが強くなればそれに対して自分も新たに対抗策を講じて強くなれる、みたいな。

マグネットパワーなるかつての完璧超人代表格たるネプチューンマンの力のルーツを有していたサイコマンもここで遂に敗北。今シリーズで一番のヒールとして活躍していたサイコマンの退場は寂しくもあり、いよいよ話も佳境に突入だと痛感する。

いやー、サイコマンマジでいい存在だった。道化師的な見てくれでポジションもジョーカー。悪役として読者の憎しみを請け負いまくりであった。ギリギリまでヒール通してくれたし、しぶとかったのも良し。最後の最後で善人チックな何かが明かされてしまうってのはクラシックな漫画の常でそこは致し方ないかな。ガンマン辺りを犠牲にしようかとも考えたというのも生々しくて良い。ガンマンはそういう扱い。

次はキン肉マンVSネメシスがいよいよ描かれるのか? 肉&将軍VS閻魔&ネメシスのタッグ戦になると思っていたんだが、悪魔将軍VSザ・マンでザ・マンが勝ち残りキン肉マンと戦う最終戦になるのやも知れぬ。

■天山まや「チカカラチカ」1巻/週刊少年チャンピオンコミックス



2巻が出ないギャグ漫画。2巻分の連載はやってたのに、秋田書店はシビアやのう。

久々に読んでみたが、これよく20週ぐらいも連載出来たなと思った。行き当たりばったりで描いてそうだよ。絵もそんなに上手いとも思えないし(縮小されている単行本だと更にそれが際立つ)、キャラも割りとブレブレな感じ。ギャグ漫画にしても設定が雑で、読んでて受け入れ処理し難いものがある。

何か誌面にお色気でギャグ漫画枠が欲しくてそういうのを無理矢理描かされたのかなあ。作者のやる気の無さが端々から感じ取れる作品だよ。つらい。

■橋本智広・三好智樹「中間管理録 トネガワ」(原作:萩原天晴・協力:福本伸行)3巻/ヤンマガKC



ちょっぴりとは言え本編重要キャラたる遠藤、黒崎、一条が出て来る3巻。

本編ではあんなに強敵だった一条が底抜けの馬鹿になってて切ない。本当にただ接待が下手という設定でいいんだろうかコレ。

黒崎ってのはチンチロリンで登場したナンバー2候補のあいつ。主人公補正みたいな何やってもいいように解釈されるキャラになっているのが面白い。でもまあ本編が牛歩と化した今では、きっちり描き切られた利根川のほうが祝福された存在だよなあとも思う。

二話にまたがって登場する遠藤が計算づくだと結構なやり手になっている。読者への優しさを考慮しないクズ集団の手配、流石過ぎる。

一番共感出来たエピソードはカツ丼大盛りの回かな。自分もこの歳になると空腹チャンスじゃないとガツンとしたボリュームの定食とか食えないからね。利根川、オチからしてちゃんと食い切ったんだな。凄いよ。

マルチ商法に反発する利根川も良かった。帝愛はブラックだけどマルチとはまた違うからなあ。いや自分はブラックとすら思ってない節もあるんだけどね。待て、焼き土下座とかワンミス即死なのを思えばやっぱブラックなのかな。まあ、これぐらいシビアな金銭感覚が自分には心地良いんだがな。作中でクズ扱いされているタイプの人間が発言力を増しているリアルの昨今を鑑みるに。

■だろめおん「ケンガンアシュラ」(原作:サンドロビッチ・ヤバ子)18巻/裏サンデーコミックス



ムテバVS関林決着。2回戦に入って初めて予想通りの勝敗であった。

盲人で更に聴覚まで奪われてどうするんだよと思ったら、嗅覚で対応していたムテバ。何か規格外過ぎる存在なんだけど。次は触覚を拡張して、空気の流れで場を全て把握するとかやり出すんだろうか。「目」ってのがそんな装置に思える。

最低限の労力で勝利する戦い方は、あんま虐殺者っぽくないな。ムテバ、どんどん最初のイメージから離れてクレバーな奴になってきた。これはあれでしょ、姫川みたいに相手につい反射でタップさせちゃって無駄なく勝つ戦い方とか好きな人でしょ。

サーパインVS御雷も決着まで収録。高速移動VSその場頭突きと正反対の戦術ながらどっちもカウンター狙いだったのが面白い。御雷勝利で、これも順当な決着であった。

東洋電力勢が全て敗退して、二回戦で速水関連の話は終わるのかと思いきや、まだ何かありそうな雰囲気になっている。やけにカッコイイ龍(ロン)がどこかに代理として投入されるんだろうか。

■松浦だるま「累」8巻/イブニングKC



累の現状と照らし合わせての、マクベス解釈論が割りと多くのシーンを占めている。ここまでやられると原典のマクベスにちょっと興味を持つかな。ある意味引き伸ばし的でもあり、ある意味作者が己の趣味を全開にしている展開でもあると感じた。

溜めに溜めていた野菊がとうとう何か仕掛けそうな流れになって今巻は終わり。直前で「ひとつ俺と描けをしないか」とあるので、この企みは割れていそうではある。割れてたとしても、累がそれに乗っていたかどうかでまた展開がわからなくなるので非常に良い引き。

野菊、例の教師とも決別を宣言してて、いよいよお払い箱なのかなあ。あの教師もまだ舞台から退場しているワケでもなさそうだし、先が全く読めない。

読み始めた当初予想していたようなシンプルな話では無くなりつつある。だいぶ複雑になってきた。そろそろ1巻から読み返しても良い頃合いかも知れぬ。

■押切蓮介「HaHa」/モーニングKC



押切蓮介が自身の母親から聞いた過去を漫画にした作品。内容はまあ一部誇張されてたりはするんだろう。

読んでて何故か自分が恥ずかしくなった。己の母親の半生を漫画化とか、こそばゆいでしょ。しかも現代バージョンの母はこれまでのエッセイ漫画で出てきたような容貌なんだけど、過去の母は漫画的に整ったアレンジがされている。これもツラい。

母親、存命でこの作品見ただろうし、それを考えてもツラい。自分のネットラジオに母親をゲストで呼ぶ行為に近い。発信者ではなく、受け手が胃を痛める行為。

そんな読んでてこっちが恥ずかしくなる要素を除けば、内容は一人の人間の波乱万丈な人生で面白い。母親の顔を無説明で過去現代で切り替える描き方もスムーズ。ハイスコアガール騒動を臆面もなく晒すオチも良い。

■盆ノ木至「吸血鬼すぐ死ぬ」2巻/少年チャンピオンコミックス



月光院稀美なる巨漢の女性キャラ、いたな。何気にこの巻で三回も出ている。何か造形がベタでかえってインパクトが薄まっていた存在だったが、出た頃はきっちり何度も登場していた。そしてまた忘れた頃に出てくるんだろう。この漫画、準レギュラーの扱い丁寧だし。キックボードのガキすらこの2巻で再登場しているし。

ヒナイチが膨れている顔可愛い。中国人ハンターも外見可愛いし巨乳シスターもセクシーカッコイイし、そっけないデザインに思える女性キャラがどれもこれもキャラ的に魅力にあふれているのが良い。

ボケとツッコミの関係が一元的でないってのもこの漫画の素敵要素。半田とか出たらドラルクも普段以上にツッコミやらされている感じ。

巻末にはデビュー作の読み切り版「吸血鬼すぐ死ぬ」が掲載。連載向けの絵に変わったんだなーという感想。あと罵倒も連載版はマイルドになってて、色々気を遣っているんだなと感じた。

■押切蓮介「ぐらんば」/幻冬舎コミックス



85歳のババアが夜の山中で異形の化け物集団と戦う話。それ以上でもそれ以下でもない。何だこれ。

グロいクリーチャーとアクションシーンが描きたいだけだったのかなと思える内容。ただひたすらに異形と戦うババアの姿が描かれる。何だこれ。

話考える時間よりも作画に注力した感じの路線で、ストーリーはあってないようなもの。が、その僅かな隙に挿話される過去回想が実に胸糞悪くて、良い。実に良い。ミスミソウ辺りは自分には響かなかったが、この回想はマジでイヤーな気持ちにさせてくれた。まーでも一回読めばいいかなー感のある作品であったよ。

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Author:七瀬
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(これは藤林杏の為の歌じゃない)
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(失った信頼の為に黙祷するやつはいない)
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