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■ジブリアニメ傑作ベスト3

いきなりだが、現段階での自分なりのジブリアニメベスト3を決めておく。

ジブリ作品には名作が数多くある。どの作品がベストだろうか。観るタイミングもあるだろうし、幅広い年齢層に受けている作品群なので、ベストを決めるにおいても個々人で全く異なる作品を選出するに至るのではないだろうか。個々人どころか、同じ人が選んだとしても数年後にはランキングが変わってたりもしそうだ。

ゆえに、ベスト3と銘打って以下3作品を選出しているが、これはあくまでも僕個人の今この瞬間のベストというコトになる。「その作品が3位かよ、いや1位だろ」「確かに2位はそれだよな」とか、賛否色々あるだろうけど、これはあくまでも僕のベスト3なので、その辺は容赦願いたい。もし、以下のベスト3が僕と完全に一致する人がいたら、僕と波長が合う人というコトにもなるので、他の映画レビューも参考にして欲しいかなーとか思ってたりもする。

では、発表。

 

まずは3位。

 

●第3位

「天空の城ラピュタ」(1986年)

ある夜、飛行中の飛行客船を、航空海賊の一団が襲撃する。政府特務機関に捕らわれ客船に乗っていた少女シータは、混乱に紛れて特務機関の指揮官であるムスカ大佐を気絶させると、彼の懐から青い石のペンダントを奪い取る。窓を伝って逃げようとするが、海賊に見つかり、驚いた拍子にシータは客船から転落してしまう。雲間を落ちていく中、気を失った彼女の胸にかかっていたペンダントの青い石が突然光を放ち、シータは光に包まれゆっくりと降下していった。

高揚と緊張、未知への興奮がある。主人公に完全に共感出来るがゆえに、自分が冒険しているかのようなワクワク感を味わえる冒険活劇。アニメならではの表現による、無限の想像力が十全に投入されている作品と言える。

語り尽くされている作品だが、この作品の素晴らしいトコロはシンプルな内容にある。主題の複雑さで視聴者を翻弄/考えさせる方向で作品を深めているのではない。純粋に動く映像の素晴らしさのみで見応えを見出せる作品。そこには逃げが一切無い。「この作品を真に理解するには」等といった、評論家の分析は全く不要、とにかく観てて面白い、少年パズーに自分を重ね合わせて喜怒哀楽を共にする物語だ。

セカイ系への先行カウンターでもある。物語の展開に、ジメジメした葛藤はない。『キミを救えばついでに世界も救われる、万事オッケー』、実にシンプル。キミかセカイか、の二択ではない。キミはセカイだ。

先行カウンターという表現はちょっとズルいか。元々こういう予定調和なノリの作品に疑問を投げかけたのがセカイ系なんだろうし。ただ、キミかセカイかの選択という煩わしさで作品を引っ掻き回すのではないので、真向から活劇部分のみで勝負しなければならない。そのシンプルさで広範囲の視聴者の支持を得ているというのは、もう充分素晴らしいコトだと思う。

引き続いて、2位。

 

 

●第2位

「荒野の果て、蒼い大樹」(2005年)

聖炎道皇暦6049年、統合理海波動宇宙は脅威に晒されていた。嘗て全次元掌握を達成する直前、逸脱超紐理論時空、即ち音と空間のバランス外のナノエリアに封じ込められた存在、超越78次元生命体ことバルドラゾルディスム、彼の者が再び現次元への顕現を試みているというのだ。時の為政者・神似帝マザラルストリア24世は己が息子である幻視原始崩壊剣の使い手アルバトラックに全てを託す。アルバトラックは部下たる47烈砂塵騎士を率い、元凶を取り除かんと全次元を駆る。しかし、皇帝補佐にして全宇宙随一の億源式魔道者たるモルフィガンディルサの暗躍に気付く者は居ない。そう、モルフィガンデルサこそがバルドラゾルディスムが封印前に放界した偏在知力だったのだ。時を越え、全ての空間に跨り、今最後の戦が始まる。

相変わらず育児スレでは叩かれていたが、この映画ほどジブリアニメの基本に立ち返っている作品も珍しいと思う。

内容の理解に迷うと思うが、その場合はジブリアニメの基本を思い出せば全て問題は解決する。基本とは何か。それはボーイミーツガールである。「ポニョ」もそうだけど、基本はそれ。ただ、最近のジブリ作品はこの基本を描く段階をすっ飛ばしている。視聴者が当然として受け止めてくれているのが前提/無説明な上で作品を作っているので、無駄に難解に感じてしまう。難しくは無い。少年が少女に会う物語。それこそが基本であり全てだ。迷ったら、そこに立ち返ればいい。

作中に明確なヒロインが登場しないが、それでもこの作品はボーイミーツガールに則って作られている。この映画、延々とモニターを舐め続ける男のシーンが大半。台詞も殆ど無い。この映画作りには、正直理解し難いものがあるかも知れない。

だが、そこにヒロインは存在している。ヒロインは誰か。それは視聴者に他ならない。視聴者の性別は問わない。僕自身、男でありながら、ヒロインの気持ちを体験するに至った。

「寝るの?」(バルヒコ)

暫くの間、モニターを舐めるに徹しているだけで一切喋らないでいたバルヒコが、画面に向かってカメラ目線でこう言い放つシーンにはギクッとするものがあった。余りにも退屈で布団に入ろうかと考えていたタイミングで、この台詞が来た為、焦らずにいられなかった。こちらの心を読まれたかのような驚き。観る者と観られる者の関係が逆転したかのような、メタな混乱を味わえた。

 

 

●第1位

「草、ウマイ、マジでウマイ」(2003年)

ワタヒは草を食ふ。草は、ウマイ。ワタヒの名は、忘れた。確か、柴崎と呼ばれていたと思ふ。忘れた。今のワタヒにはどふでもよひ話だ。ワタヒは草を食ふ。ウマイ。草はウマイ。

これを1位にするのは問題があるかも知れないが、現段階では僕的にこの作品がジブリのベストであるのはウソ偽りの無い本音なので、やはり1位にせざるを得ない。

ツイッターが流行っていた頃だったら、きっとタイトル改変で盛り上がっていたんだろうなーという作品。この作品もまた、育児スレでメッチャ叩かれていた覚えがある。

この作品が公開されて映画館で観た直後、当時運営していたサイトで感想をアップしたトコロ、その際に育児スレから一斉に人が雪崩れ込んできて、酷い勢いで叩かれた覚えがある。「あんたみたいな人がいると安心して子育てできません!」「近所に住んでませんよね!? 息子が心配でなりません!」「また流産しました!」とかそんなメールを毎日受け取っていた。

恐らく、主人公の柴崎の生き様に問題があったんではないだろうか。ジブリ作品は倫理的に安心して観れるという強みがあるんだけど、この作品はその辺りがちょっと異なっている。

「肉は、もういいんだ。草が、あるから」(柴崎)

終盤でのこの台詞には、流石に号泣した。これは自分が年輪を重ねて涙もろくなっているから、という理由だけではないと思いたい。ずっと積み重ねてきた柴崎の生き様、それが揺るぐかどうかという局面、そこで己を貫くこの台詞。肉体を精神が凌駕するというシチュエーションはベタと言えばベタなんだけど、そこに至るまでの葛藤が半端じゃなかったというのも、この台詞に圧倒的な深みを与えている。

映画館で観た時、あちこちからすすり泣きが聞こえてきたし、そう感じた人は僕だけじゃないハズ。僕自身、このシーンでは人目をはばからずに泣いたし、気付いたら流産してた。

 

以上が僕のジブリアニメベスト3となる。人によってベストは異なると思うので、自分のベストと違っていたとしても、「これらをベスト3にする人もいるんだなー」ぐらいの気持ちで流して欲しい。

 

当エントリーは第2回けったグランプリ出品作品です。

作成時間:3時間半

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