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■イアン・ワトスン「川の書」/創元SF文庫

途方もなく巨大な一本の川が、世界を東西に分断して流れていた。人々にとって川は唯一の交通路である。しかも川に出られるのは女だけ。男は二度川に出ると死亡する。だが対岸へ渡った者は一人もいない。川の中心に横たわる“黒き流れ”という謎の存在が全てを阻んでいるのだ。東側の町に育った少女は17歳になって憧れの川ギルドに入り、川へと漕ぎ出すが…。

ファンタジー小説のような導入で始まり、異世界の異文化が丁寧に描かれる。上に引用した梗概含め、独自設定な世界観は面白い。やや未開の世界と思わせる舞台で、主人公がいる東側と川だけならず、川の向こう側の文化も作中で様々な憶測がなされていたり、未知な部分が興味を持続させる。ただ、一方で退屈も感じる。

その退屈さも、巻の半ばで一気に拭われる。主人公ヤリーンが川の向こうに移動して、そこで語られる西側の伝承で「ああ、これはSFであった」と揺さぶられる。解説にもあるが、ファンタジーは世界を描くもの、SFは世界の仕組みを描くもの、というのを再認識。この作品は独自世界を作り出していて、その仕組みにまで踏み込む内容だ。

三部作であり、まだこの「川の書」では世界は解体され切っていない。以後二作でどんどんとエスカレートするんだった。再読ながらも楽しめている。

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