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■麻耶雄嵩「隻眼の少女」/文春文庫



山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が……。

御陵みかげはメルカトル鮎と違ってシリーズ探偵ではないので、不可謬に非ず。具体的には、犯人にも被害者にもなり得る。そんな意味でも楽しみにしていた一冊。

二部構成で、一部を読んでる最中は何度も頭を捻った。いや、凄い退屈な上に文章自体どこか堅い。作者がこれまで培ってきた信頼ゆえに、その違和感も仕込みの一つなんだろうと思いたかったが、年を経て作風が陳腐な方向に変わったかもという疑いも晴れないまま読み進めていた。実際一部ラストにはがっかりした。

が、二部終盤で一気に盛り返す。意外性充分で面白かった。作者が幾度と無く繰り返してきた後期クイーン問題なんかも扱ってはいるんだが読者に露骨に提起せず、エンタメに落とし込んで意外性出してきているのも良い。

以下ネタバレ。

・変化球臭い作品ではあるが、ノックスの十戒とか遵守している。「変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない」も、探偵役は三代目みかげであって、二代目は職業は探偵であっても探偵役じゃないと解釈すれば可。

・みかげの父が犯人だと思っていた。閉じた田舎で複雑な血縁の因縁というそれっぽい舞台で、無縁の自分が犯人と暴けるか、娘を訓練。また、父が犯人というのも娘を鍛えるのに良さ気だし。

・琴折一族にまつわる伝承がみかげにも当てはまっているのかコレ。母ではなく娘が解決(竜退治)するってのが。

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