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■夢枕獏「混沌の城」(上・下)/光文社文庫



大異変によって、日本は跋扈する妖魔、割拠する戦国武士の坩堝と化した。邪淫の妖蟲に妻と父を犯された伊吉は、豪剣で鳴る武蔵に救いを求める。蟲を操るのは北陸・金沢を支配する美貌の魔人・蛇紅。超絶の闘いの始まりだ。斬! 斬! 刺客を血祭りに上げるうちに明らかになる恐ろしき「螺力」の存在……。

近未来を舞台にした伝奇小説。夢枕獏のライフワークとも言える螺旋がテーマの一つになっているが、伝奇部分のほうが強くてイマイチその神秘性は薄い。薄い、と思ったが下巻ではそれなりにクローズアップされてたりはする。だが、これを「月に呼ばれて海より如来る」の未来編とするには抵抗があるなーって感想も分かる。

俺達の戦いはこれからだエンドである為に釈然としない部分もある。続編に期待出来ないし。しかしラストバトルの螺旋王をバックにしての、かの偉人及び名歌が飛び交うクライマックスは素敵極まる。変に風呂敷広げないでここで全て出し切った感出してればよかったのに…とか思っちゃうレベルで脳内に激しいビジュアルが浮かぶ。

人間五十年! 壬生幻夜斎の正体が作中で語られている通りだったら、再びあの人に会いたいが為の悲恋的な物語になっただろうに。しかしもう夢枕獏の寿命を思うに続編は無理。人間五十年!

あと、解説にもあるけど、未来舞台の作り込みが今読んでも古びていないってのが良い。前時代にイメージする次のエネルギー延長、核とかそういう現実と地続きなものではなく、螺旋のパワーという独自性極まる発想が功を奏しているナ。

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