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■河野裕「サクラダリセット」/角川スニーカー文庫



能力者が集う町・咲良田を舞台に、世界を三日巻き戻せる春崎と巻き戻っても記憶を保持できるケイが、死んだ猫を生き返らせて欲しいという依頼を受けるという導入から物語は開始。

三日巻き戻しというありがちな設定であるが、おおよそ考えられるようなベタな予想は全部潰される展開を見せるので、楽しい一作であった。能力者も自分の能力を使い切れてないなんてコトもないのが良い。これは作者が自身の作った設定をちゃんと活かせている意味でもある。美味しいネタをちゃんと美味しく料理してくれている。

この手の作品は、能力者同士が情や精神の弱さに左右されず、能力を活かし切って決着を付けて欲しいという考えがあるが、当「サクラダリセット」はそこはクリアしていない。していないというか、むしろ最強能力者の心の弱さを徹底的につけ込む内容。しかし読んでて不満は無かった。実は心が弱いというのは最初は明かされていない。伏線として各所に仕込まれてて、それがラストで開放されるから攻略したカタルシスに繋がったんだろう。

攻略方法、何気にえげつない。自分が人を殺したという事実を一生忘れない。柔らかい雰囲気の作品なのに要所要所でどぎついってのも魅力。

「同じ言語で会話しているが実は全く違う意味でやり取りしてて、でも偶然会話は成立している」談義も印象的なシーン。作中では極端な例で語られているが、普通に日常にありそう。言葉の定義に厳密になって、相手が伝えたいニュアンスを捻じ曲げて受信するとか、ありそう。

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(これは藤林杏の為の歌じゃない)
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