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■連城三紀彦「白光」/光文社文庫



ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常---のはずさった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか?

地味な姉と派手な妹、それぞれの夫と娘、姉が世話をしている義父の老人、妹の浮気相手、シンプルな血縁で抑えられた登場人物達によって、幾度と無く繰り返さえるどんでん返し。これぞ連城ミステリの真骨頂と思わせる内容で非常に満足。クラクラ来た。

登場人物の饒舌な語りには虚飾もある一方で、連中の事件への解釈は一人一人がそれを真相として動いている。小説という媒体での、ルールに反しない嘘の使い方がやたら上手い。連城作品は何冊読んでも飽きが来ないなあ。この面白さには永遠に浸っていたいので、あまり作法を分析したくない作家でもある。ジャンルは違うが土屋賢二のエッセイの面白さも一方的に客であり続けたいので分析したくない人。

正直真犯人とかどうでもいいタイプの小説なんだけど、この黒幕は予想不可能であった。ファンタジーの領域に突入してる。しかしこの作品だとそれでもギリギリ有り得そうと思わせる凄みがある。

堪能した。連城作品は恋愛小説にカテゴライズされているものもほぼ超絶ミステリなのでどれもこれもオススメ。

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